FORM_Story of design(... Kato Takashi weblog)

猫と土星
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現代美術家、五月女哲平さんの個展「猫と土星」が中目黒のギャラリー青山|目黒で開催中。明快な色彩とフォルムによる絵画作品。巨大なキャンバスに描かれた色彩のコンボジションは具象でありながら、世界を抽象性によって色分解している。

青山|目黒
五月女哲平「猫と土星」
http://www.aoyamahideki.com/
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かがりや、ステッチなど
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FOIL GALLERYにて、横尾香央留さんの「お直しとか」展開催中。
洋服のほつれや、あいてしまった穴を丁寧に手刺繍によってかがり、それをひとつのアートワークにするお直しの妙。繊細に紡がれたステッチや、ニットのかたまりが、人格や表情をもつ作品たち。
それが誰かのために、そしてそれが日常に使用されるということが肝心だ。
展示された小さくても大きな宇宙がひろがる、お直し品にこめられた手わざの細やかさにひかれる。会場にはタミゼ吉田氏が手がけた横尾さん愛用の裁縫机も展示。 

会場ではホンマタカシ氏撮影のZINEも販売。展覧会のためにつくられたZINEの発行日付は3月。先の震災の影響はここにもある。当たり前だが、小さな展覧会だが、さまざまな人の思いがこめられている。横尾さんの日記本も素敵だ。

横尾香央留「お直し とか」
〜2011年5月30日(月)
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in PATINA、FUKUOKA
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現代写真の優れたもののいくつかは、'90年代よりファッション、カルチャー、音楽などと結びつき、ギャラリーやミュージアムを飛び越えて、雑誌やウェブ、ZINEなど表現媒体を横断し、近年現代アートと接続しはじめた。
そのころ、海の向こうがわのロンドンでは、ヴォルフガング・ティルマンスやホンマタカシ氏が、モードとカルチャーを写真というメディアをつかって軽やかに表現していた。ティルマンスとホンマ氏はそのコンセプチュアルな手法から、今や写真という枠をこえて、現代アートと評されているのは周知の通りだ。
その時代僕たちの身のまわりには、消費中心のカタログ写真や表象的なだけのファッション写真とは違うそんな写真たちが、「オリーブ」や「流行通信」、「H」、「スタジオボイス」、「リラックス」などの雑誌のページのなかに、等身大のモードやインテリア、ライフスタイルのひとつとして確かにあった。
今回、個人的に現代アートやカルチャーと接続する現代写真のキーワードとして選んだのは、「写真とポストモダン」、「ファッション、カルチャー、マガジン」、「「決定的瞬間とニューカラー」、「コンテンポラリーアートとしての写真」など。
くつろいだ雰囲気のなかでスライドを見ながら、対話形式で行なうトークイベントです。「オリーブ」、「流行通信」、「ホンマタカシ」、「スタジオボイス」、「リラックス」といったキーワードにピンとくる方であれば楽しめるイベントになると思います。みなさんと一緒に現代写真と僕たちが好きなカルチャーについて考えてみたいと思います。


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