FORM_Story of design(... Kato Takashi weblog)

満員御礼









僕が言いたかったのは、皆が自分たちのためのオリンピックだと、どうすれば思うことができるのか、そんなことです。

2020年に向かって。

広島の皆さん、どうもありがとうございました。

TALK SESSION DATE:
「2020 Hiroshima Olympic Design Charretteをめぐる対話」
出演:佐々木高之、小川文象、門脇耕三、木原一郎、加藤孝司
ゲスト:谷尻誠
進行:杉林佑介
コーディネーター:古本浩
2010年2月20日(sat)19:00〜21:30
at MUSIM PANEN. 広島市中区銀山町1-1
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sakumotto


今週金曜日、中目黒happaに新しいクリエイティヴスペース「sakumotto」がオープンします。
sakumottoは、デザイン、アート、ミュージック...、さまざまな感性がクロスオーバーする空間です。

オープンを記念して2月26日から3月6日まで多彩なゲストを迎えてのスペシャルイベントが開催されます。
僕も3月5日の20時ころから「加藤孝司ナイト (仮題)」と題したトークセッションイベントで参加しています。
ゲストにsakumottoと同じhappaのスペースでオフィスシェアをする青山|目黒の青山秀樹氏、スキーマ建築計画代表を務める建築家の長坂常氏、おなじくオフィスシェアをする塗装業なかむらしゅへい氏、スペシャルゲストとしてGlyph代表で、最近では"リアル中西"の活動でも注目集める柳本浩市をそれぞれお招きし濃密なトークを繰り広げる予定でいます。
happaでオフィスシェアをする皆さんには「happa」について、柳本浩市氏には「中西」について「中西はテン年代のメンフィスなのか?」をテーマにお話を伺う予定でいます。
2月27日と3月6日には内沼晋太郎氏(numabooks)をホストに多彩なゲストを迎えてのトークも開催されます。
ぜひ26日のオープンイベントと合わせましてご参加くださいませ。


sakumottoに関する最新情報はコチラにてご確認ください。


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建築からボールペンまで、そして書くということ。


セミナーのお誘いいただきました。
「大きな建築も一本のボールペンとおなじ図学という平野にいるというような事を楽しく語り合う会。」
秋田道夫さんの発案によりウィルクハーンさんのご協力で実現しました。建築家の米田明さんとご一緒させていただきます。

3月17日午後7時から9時まで。場所はWilkhahnショールームです。
参加のお申し込みは3月上旬からはじまります。
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going to hiroshima


明日から広島です。20日土曜日には市内でトークセッションもします。ぜひお越し下さい。

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先日のトーク


秋田道夫さんの「方丈」展トークはなごやかな雰囲気のなか無事行うことが出来ました。足もとのわるいなか遠くまで足を運んでくださった皆さま、どうもありがとうございました。楽しんでいただけましたでしょうか。

「方丈」展はライフスタイルデザイナーである秋田道夫さんの"リアルデザイン"の現場を展示した展示会です。
自らデザインした愛用の机とキャビネット、椅子、Macintosh、鍵置きトレイ、自身のデザインによるハイアールの冷蔵庫の上に置かれた珈琲の缶など。秋田さんの部屋にあってここにないものはといえば使い込まれて味のでた「畳」の床ぐらいだろうか。
今回のトークはプロダクトデザイナーである秋田道夫さんが、なぜ日頃6畳一間の空間でデザイン活動をしているのか、そんな疑問とも当然ともいえるところからスタートした。

すみかはそこで日常を営むあるじにとって、当たり前な日常であると同時に、当の本人の考えとは関係のないところで別の誰かにとって、その部屋の主のアイデンティティのあらわれでもあるということも出来る。
僕は秋田道夫さんがなぜデザイナーでありながら、ご本人がいうところのプロダクトデザイナーらしからぬ見かけの部屋でデザインという日常の仕事をしているのか、最初あまり良く分からなかった(あまり考えたこともありませんでした)。
ちいさなアパートの一室でデザインという仕事をすること。僕はそのこと自体はそれはそれで決して珍しくも、奇異なものでもなく、当たりまえなことのひとつだと思う。だけど、世の「デザイン」を取り巻く状況が、デザインとは関係のないところで「洗練」を「良き」デザインの建前にしていることに僕個人は秋田さん同様、違和感をちょっとだけ感じていたから、秋田道夫さんのデザインにたいするふるまい方には興味をもっている。


僕はどのような点においても、どんな状況で、何をどうしていようが、本人の心がけ一つで自身が置かれた状況、あるいはまわりの環境はいかようにも変わる可能性をもっている、そのように思っている。

だから秋田道夫さんも今回自らの創作の現場を披露ようとしながら、別段ご自身の身の回りの空間が、ある面においては他のデザイナーの仕事部屋と特別変わったものではないことをしっかり意識しているのではないかと思う。
日常が非日常に、あたりまえの道具がデザインに、現代においてことさらデザインといわずとも、楽しく暮らすためのアイデアはそこかしこに見つけ出すことができる。
現にそれは、あの畳敷の六畳間のあるアパートにひっそりと置かれていたはずの「普通」のキャビネットが、ギャラリー空間然とした天童木工の空間に置かれたとたん、俄然「デザイン」しているように見える、その見えの変化の現われの体験に全てが現われているように僕は思うのだ。
それは、なんの変哲もない「焼き物」が、それが瀬戸物屋の店先に並ぶことで道具にも器にもなり、その同じ焼き物がギャラリーの白いホワイトキューブに置かれると、とたんに作品になるのと似ているように気がする。

今回の「方丈」展では僕も写真というかたちで参加させていただきました。秋田道夫さんのデザインが生まれる場所を、僕なりの視点でさまざまな角度から撮影した写真です。秋田道夫さんのデザインと、デザインが生まれる空間、そしてそれを写したとった静かな写真を会場でぜひ楽しんでください。



※一番上の写真は当日来場いただいたlablogさんからお借りました。

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明るい部屋


カナダバンクーバーでの冬季オリンピックが開幕、テレビでは圧倒的なスケールで行われている開会式が放映中だ。
先日来お知らせしている駒込光源寺境内で開催中の青空古本市に早速出かけてきた。写真はそのときに手に入れたロラン・バルトの写真論とも、自叙伝ともいわれている「明るい部屋ー写真についての覚書」。

ロラン・バルトといえば言語学に基づいて文芸批評を試みたフランスの大批評家。
バルトが活躍したフランスのミッドセンチュリーは、まさに20世紀の思想の豊饒な海ともいうべき時で、ジャン・ポール・サルトルやミッシェル・フーコー、そしてメルロ=ポンティらが世界思想の流れを牽引していた時代。彼らよりは歳若いバルトはサルトルに思想的な影響をうけたと云われ、実際にこの書もサルトルの1940年の著書「想像力の問題」に捧げられている。当時のサルトルは哲学だけでなく、1938年の「嘔吐」という文学作品や、文芸・戯曲などの批評を発表、パリセーヌ左岸を代表する文化人だった。同じフランスの夭折した詩人ボリス・ヴィアン=ヴァーノン・サリバンの小説「うたかたの日々」にもジャン・ソウル・パルトルとして登場しているから探してみると面白い(個人的にはヴィアンの作品では「心臓抜き」が一番好きだ)。

さて、話を古本市に戻したい。青空古本市が行われている光源寺境内には美しい梅の花がつぼみを開き咲き乱れていた。
会期初日の昨日午後に訪れたところ、1万冊以上の本の山からまだ半分も境内に出し切れていないという。本日以降、明日までの会期中に、古書は随時補充されるというから、今日も明日も足を運んで本の山とたわむれてみたいと思っている。


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広島トークセッションについての覚書
 

今回のトークセッションは、2020年に広島で開催されるかもしれないオリンピックをテーマに、デザイナーの立場から議論することを主眼におきながらも、なるべく和やかで寛いだ雰囲気のなかで行いたいと思っています。そこで、僕の広島の友人と市内にあるカフェにご協力をいただき、ご来場いただいた方々をおもてなしするような感覚を心がけながら行いたいと考えました。
広島でのオリンピック、そして広島で開催する今回のトークということもあり、戦後の広島の都市としての成り立ち、そして「これからの広島」にも、歳が若いだけに何も知らないながらも思いを馳せながらの議論になることが予想されます。
もし、2020年に広島でオリンピックを開催することになったら?
それを僕らは前提として、前向きにとらえ考えたいと思っています。それをもしかしたら単なるお祭り騒ぎのお祭り好きがやっていること、と誤解されることもあるかもしれません。だけど無関心や何も考えずに、ただ否定したり、自分には関係のないこととやり過ごすのは僕のやり方ではありません(ちなみに僕の親族も被爆者健康手帳を持っています)。
まず小さくても「場所」をつくり、対話を重ね、時に互いの相違点を議論のなかからあぶり出し、その相違点を含めながら意識を共有する努力を繰り返し、そしてその輪を広げていく。
そこにある問題を自分たちが出来る範囲、目の行き届く無理無駄のないふるまいで緻密に検討する。それはこれからのオリンピックの在り方に共通する考え方かもしれません。
今回のトークセッションがそんな議論の場になればいいと僕は考えています。

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2月20日のトークセッションについて
2020 HIROSHIMA OLYMPIC DESIGN CHARRETTEを巡る対話
@MUSIM PANEN


2010年6月6日に広島で開催される 
「Hiroshima 2020 Design Charrette」は、
昨年10月の広島市のオリンピック招致表明を受けて
デザインに関わる者として広島のために何かをしたい、
建築家の、デザイナーの職能を活かして何か出来ることはないか?という
切実な思いから始まっています。

オリンピックとは? 建築とは?デザインとは?
大きな物語りを失ってしまったようにみえる現代において僕らがやるべきこととは何か?

Charrette開催に先立ち開催される本トークセッションは、
まず、オリンピックを通じて広島について考えるということが念頭にあります。
未来の広島のために、未来の建築、未来のデザインに、いまこそ何かアクションを起こしたい。
そのために僕らは何をしなくてはいけなくて、何が出来るのか?
それを考えるためのCharrette、そしてトークセッションです。

そのベースにあるのは、Charretteを通じて環境問題や政治問題、そして核の問題がうずまく
2010年代、そしてその先にある2020年という時代におけるオリンピックの在り方を考えること。
世界平和、国際協調をテーマに掲げる近代オリンピックの意義から始まって
戦争も復興も知らない僕らの世代が「広島」についていま一度真剣に考える、
そんな夜になると思います。


Hiroshima 2020 Design Charretteとは......
広島出身の二人の若手建築家によって発案された、建築家、デザイナーによる未来のオリンピックにむけた提案です。


「2020 Hiroshima Olympic Design Charretteをめぐる対話」
2010年2月20日(土曜日)19:00〜21:00(開場 18:30 )
場所:MUSIM PANEN. 広島市中区銀山町1-16  http://blog.musimpanen.com/
 お一人様¥2,000{限定40名様}  with HODC & MUSIM PANEN コラボsweets+1Drink
チケット予約受付係 dialogue@brown.megaegg.ne.jp 
若しくは 082-224-2540    fooふるもとまで 
*チケット予約電話番号に誤りがありました。正しくは上の番号になります。ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした
なお、当イベントに関するムッシムパネンへのお問い合わせはご遠慮下さいませ。
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今こそ本屋がすべきこととは?


先日も東京駒込光源寺境内での古本市についてお知らせしたが、本にたずさわる者が出来ること、そしてすべきことは現在多岐に渡り、むしろ可能性にみちているように思う。
駒込の古本市にしても、豊かな見識をもった一人の元編集者が立ち上げた小さな出版社の主が、手持ちの増えすぎた蔵書を譲り渡す場所としての古本市だし、その場を実現させたのもその出版社と同じ町にある小さな古書店だ。
新刊を出版することを生業にしている出版社と、人びとの手を経てめぐり巡る図書を扱う古書店。立場は違えども、本に対する、印刷、紙に対する思い入れは一般の人よりも人一倍強いはず。
そんな人たちがタッグを組み、本にまつわる「コト」を興している姿勢には、出版不況と言われている現在においても、実にたくましく心強いものを感じる。

光源寺の青空古本市「羽島書店まつり」は明後日日曜日迄、朝11時から夕方の4時迄開催中だが、もうひとつ僕の地元浅草、蔵前で小さなブックフェアが開催される。

タイトルはずばり「Book Market 2010」。主催は下町の出版社、アノニマ・スタジオだ。
アノニマ・スタジオは確か一昨年、南青山から台東区蔵前に居を移してきた生活系の出版社。料理やライフスタイルに関する書籍を出版するかたわら、「fu-chi」という不定期刊行物の出版もしている。
僕も地元の仲間を集めて不定期に開催している、もの作りをしている人びとの集まり「TFC」でお世話になっている身近な出版社だ。

今回の「Book Market 2010」は昨年に引き続き2度目となるもの。出展社はアノニマ・スタジオのほか、ミルブックス8 plusミシマ社INAX出版理論社(よりみちパン!セ編集室)医学書院筑摩書房クレヨンハウス風土社くくのち学舎古書ユニットricca、といった顔ぶれ。どれも個性的な書籍を出版、あるいは本にまつわる仕事に携わっている企業、個人出版社だ。

出版にまつわる話でとかくいい噂を聞くことがないと嘆く前に、本好きであるのなら自分に何が出来、そのためにまず何をすべきなのかを考えてみることも必要だろう。自らも少なからず出版にたずさわる一人の人間として、自戒をこめてそう思う今日この頃である。
まずは地元でおきている二つの本にまつわるイベントに足を運んでいろいろと確かめてみたいと思う。


「Book Market 2010」
2月12日から14日まで11時から18時(最終日17時)まで開催。
場所はアノニマ・スタジオ 東京都台東区蔵前2-14-14
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古書店


千駄木の出版社「羽島書店」代表の羽島和芳さんの蔵書による青空古本市「羽島書店まつり」が今週末、11日から14日まで文京区団子坂にある駒込大観音・光源寺境内で開催される。
羽島書店とは、東京大学出版会で学術書や美術書の編集者であった羽島さんが定年を期に始めた出版社。昨年の春以来、東京大学出版会での経験を活かし、美術書、法律書、人文書などを発刊。なかでも山口晃「しろ日記」は古書ほうろうのTwitterでもたびたび取り上げられていた話題の書だ。

今回の青空古本市は、羽島さんの1万点あまりの古書の買い取りを千駄木にある古書店「古書ほうろう」が依頼されたのが始まりと聞く。
真冬にも関わらず「青空市」とはなぜか?ここらへんの突拍子のなさもいかにも下町の人間らしい、思い立ったが吉日的な発想で潔ぎよい。
古書ほうろうは、僕が毎週のように浅草から上野の山を越え、谷中の谷をつたって足繁く通っているひいきの古書店だ。本のセレクトは別段とんがったとか、個性的な、というような品揃えではないとは思うのだが、個人的に古書ほうろうのセレクトがしっくりくる。
時間がある時は店内奥の椅子に座ってじっくりと、時間があまりない時にもさっと訪れてはさらっと流し、何も買わずに帰るときもある。

今回の青空古本市はまず僕の盟友「旅ベーグル」ブログで知り、先日の東京新聞したまちコーナーで知ることになったわけだが、そのときの新聞記事のタイトルが「人の縁が生んだ青空本市」。そのタイトルだけで僕はグッと来てしまった。
本は見た目に反して決して軽くないし、それが1万冊にもなればなおさらのこと。ただ単に勢いだけで出来るモノではない。
光源寺は観音様を御祀りし、その昔近所に夏目漱石も住んだことから漱石の初期の名作「三四郎」の中にも描かれ、毎年初夏にはほおずき市や各種イベントが開催されるなど地域の人びとを中心に親しまれているお寺さん。

地元で出版社を営む羽島さんと古書ほうろうという、本がとり結ぶ人の縁。古本業はまさに本を通じて人と本,人と人とを取り結ぶ不思議な商売だと思った。今週末はぜひ自転車を駆って団子坂をのぼって古本市に出かけてみたい。



※写真の本棚は友人から譲り受けたものです。大切に使わせていただきます。
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