FORM_Story of design(... Kato Takashi weblog)

...hella jongerius....wallpaper award.....
the worker

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...kimura ihei no paris..2...avec konstantin grcic..


 コンスタンティン・グルチッチは1965年ドイツ・ミュンヘン生まれ。今年のケルンの国際家具見本市ではA&Wデザイナー・オブ・ザ・イヤー受賞を記念してのインスタレーションを開催。現在もっとも乗りに乗っているプロダクト・デザイナーの一人である。
 そのグルチッチが空間デザインを手がけた今回の写真展は、木村伊兵衛の展覧会であると同時にグルチッチのプロダクト・デザインの力量とルーツを僅かながら垣間見させてくれる貴重な展示になった。まだまだ日本での一般的な人気は定着しているとはいいがたいグルチッチ・デザインだが、早くからその才能を評価しているフランス、そして大メゾンでの展示ということもありその力の入れ具合も半端ではない。

 今回グルチッチが用意したのはガラスの天板をもつ大小のテーブル。その白く塗られ曲がりくねった脚部を持つテーブルは、パリのどこにでもあるテーブルに着想を得てデザインされたという。そして純白のフォト・フレームに収められた伊兵衛の写真は壁に掲げられるのではない。まるで祖父母の家にある、懐かしい想い出のこめられた写真のようにグルチッチ・デザインによるテーブルの上に並べられる。
 観覧者はそのまわりをぐるぐるとまわる。時に思慮深く、時に漫然としながら。しかし伊兵衛の写真に、そしてグルチッチのプロダクトにこめられたシンパシーはそれぞれの作品の上で確実な科学反応を起こす。時を超え、場所を越えて。それらの写真を通じて同じように時を超え、グルチッチが伊兵衛に友人以上の親近感をいだいたことは想像にがたくはない。
 だからこそわれわれがこの写真からいだく感動は、ただ作品集のページをめくっているだけでは得られないようなたぐいの、生きることと同等の貴重な体験そのものになるのだ。
 そしてそれは会場をあとにして銀座という街の雑踏のなかにまぎれても、その体験は鮮やかな記憶となって心の中に居残り続けていた。




*こちらでも木村伊兵衛xグルチッチ書いています
exhitibition | permalink | comments(0) | trackbacks(1)
...kimura ihei no paris...1
ihei

 先日駆け込みで、エルメス銀座店で開催されていた写真展、『木村伊兵衛のパリ』を見てきた。木村伊兵衛の写真も気になるが、グルチッチの空間デザインも、昨年あたりから友人の間で話題になっていた。ことあるごとに行こう行こうと思っていたのだ。それでも会期ぎりぎりのいまの今まで行かなかったのにはこれといった意味などなく、ただ傍まで行っていたのに忘れていたり、いつまでもやっているつもりになっていたからだ。いよいよ期日も押し迫ってきており、念願かない見ることができた。
 ご存知のようにエルメス銀座店はレンゾ・ピアノ設計の、表通りと裏道に面した角地にあるガラス・ブロックの建築だ。まさにコスモポリタンな街銀座にふさわしい豪華な建物である。コンパクトなエレベーターにのり会場である8階まで。グルチッチの空間デザインによる写真展という意外性もあるが、東と西、そして洋と和といった、お互いが何の面識を持たないもの同士のコラボレートである。否が故にも興味と期待は高まる。そしてその空間はソフィスティケートという言葉をもってしてしか語りえないような、繊細な温かみをともなってそこに広がっていた。

 木村伊兵衛は東京は台東区下谷金杉に生まれた写真家だ。伊兵衛の写したパリの風景は、下町の温かさと親しみやすさ、そして子供たちや人々の生き生きとした姿を切り取っていて好感が持てた。伊兵衛は撮影旅行でパリに行こうと美しい風景をではなく、人々の日常の姿を見ていたということか?郊外に向かう途中の車窓から撮られたと思わしい写真があった。そこに映っているのは、夕日に向かって走るバイクの後姿。そこには日常という言葉でしか伝ええないような愛おしさが込められているいるようにみえた。



*『木村伊兵衛のパリ』 メゾン・エルメス銀座店8階フォーラム(現在会期は終了しています)
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...art school...1...RCA..
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ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(RCA)の創立は1837年と古く今年で170年の記念の年を迎える。ロンドンはケンブリッジに位置し、設立当初は政府の工芸を教育する機関として機能し、後に国立のアート・スクール、設立から40年後に王立芸術校として芸術とデザインの教育を専門に尽力するようになる。
18世紀半ばウイリアム・モリスのアーツ&クラフツ運動の思想を受け、人間らしい手仕事の技を作品作りに応用する事を教育の柱に据え、20世紀を向えると、様々な芸術運動の勃発衰退を受けながら、第一次大戦後、ドイツのバウハウスと同時期、RCAは英国に於ける彫刻の学び舎としての中心を担うようになる。
この時期はバーバラ・ヘップワースやヘンリー・ムーアといった後の世界的な彫刻家達が在籍していた事でも知られている。第二次大戦後には、世界中で成熟してきたモダニズムの風潮に影響を受けながら新たにインダストリアル・デザイン部門とグラフィック・デザイン部門が設立され、ファッション・デザインの分野の教育にも乗り出す。
ルイジ・コラーニやナイジェル・コーツ、現在ではプロダクト・デザイン学部でロン・アラッドや話題のダッチ・デザイナー、ヨルゲン・ベイも教鞭を執り、ジャスパー・モリソンやハビタUKのデザイン部門のディレクターも務めるトム・ディクソン、ロス・ラブグローブ、コンスタンチン・グルチッチやオランダ・デザインの若手トード・ボーンチェ、日本のAZUMIも卒業生である。
世界のトップ・レベルのクリエーターが後進の育成に努める事がどれだけ重要かをこれら世界で有数のアート・スクールは証明していると言えるだろう。
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2
finger

デザイン・アカデミー・アイントフォーフェン。
全ての学部の名称の頭にはMan~が付けられ、デザイン教育ばかりではなく、アカデミーの果たすべく人間教育の役割を全面に打ち出している。
学生は8つの自主的な目的に適った専門学科に進む前に、コンパスと名付けられた予備課程で、テクノロジー、文化、クラフト、経済、といった異なる課題をレクチャーされ、そこでの経験を元に進むべき専門学科を選択する。
21世紀に入って修士課程としてman and humanityが新設された。
9.11以降の人間のテクノロジーとの関わりを問う、根源的な意味合いに触れる問題に直面するための試算。

人と物との関わりの中からヒューマニティという感性を構築し、物に人と人が置かれた環境とを結びつけるインターフェイスとしての役割を付与する為の、人間教育の重要性を訴えている。
それは21世紀デザインには、環境と人間との関わりに基づくヒューマニズムの繊細な感性が求められている事を示唆する、重要な概念であると私は理解している。


http://www.trendunion.com/
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...Li Edelkoort...design in my mind....1
Li

世界のデザインおよびアート・シーンに今なお刺激的な旋風を巻き起こしている、オランダにあるデザインアカデミー、アイントフォーフェン。フロックスを運営するクリスティン・メンデルツマ、シンデレラ・テーブルとレース・フェンスのデマーカスファン、スモークという作品ひとつでアートとプロダクト・デザインの垣根を破壊した、マーティン・バースらを近年輩出。ますます目が離せないデザインのトレンドを生み出しているといっても過言ではないアカデミーである。
21世紀に入ってメガ・トレンドを予測・調査するトレンド情報機関の一つであるパリの『トレンド・ユニオンン』を主宰するリー・エーデルコートがチェア・ウーマンに就任。エーデルコートは1950年オランダ生まれ1975年にパリに渡り、以来トレンド・スペシャリストとして第一線に携わる世界のファッション・シーンの最重要人物の一人である。アイントフォーフェン・デザイン・アカデミーに於いて彼女の存在は教育の方向性を現代のトレンドや社会情勢との密接な関わりの中で指南する重要な役割を担っているという。

http://www.edelkoort.com/
http://www.trendunion.com/

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・・・
a happy new year・・・
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