FORM_Story of design(... Kato Takashi weblog)

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jack pot

フェルトと羊毛の織物の『レイヤー』で仕上げられ、ポリエステル糸で一針一針手刺繍が施される。
以前からヴィトラ社へのテキスタイルの提供で知られるアメリカのテキスタイル・メーカー、マハラム社とMOSSギャルリー、そしてヘラ・ヨンゲリウスが3年掛かりで研究・織り上げた、実験的なテキスタイル作品そのものをコンセプトに持つ、New YorkのMoss Galleryで開催されたエキシビジョン『LAYERS』は、まさにテキスタイルが絵画作品と同じハイ・クオリティなレベルで語られることを促す一つの指標となり得る、ヘラ・ヨンゲリウスの一貫した創作のプロセスをその背景に持つ大胆で野心的な作品群である。

既にマハラム社とのコラボレートによるテキスタイル作品には昨年MOMAのパーマネント・コレクションにも選定された2002年の『Repeat』があるが、リピート巾の極めて長い個性的なそのテキスタイルは、壁にかけるタペストリーのように、繊細で文化的に多様な伝統を生まれ以って兼ね備えている古代の織物のようだ。

今回合わせて発表されたティヒラー・マッカム社による幾つかの陶器によるレア・ピーズは、新作テキスタイル『LAYERS』のコンセプトを巧みに陶器作品作りにも応用していて、実にアーティスティックな方法でまったく新しい陶器作品に仕立て上げている。

『Jackpot field』と名付けられた、2005年にドイツのヴィトラ社から発表されたPolderソファのリピート作品にあたる巨大なソファは、Polderの、ソファのあるリヴィングにありがちな、そのどっしりとしていて移動に容易でないソファのある日常の決まりきった風景に対峙するところの、日常に安住しない為の機能としての長椅子、というコンセプトを引き継ぎ、更に進化した形態といえるものであり、『Jackpot Field』の名前の通り、Jackpot vaseと名付けられたスケール感の崩壊した巨大なアースウエア=陶器、という今回のLayersのコンセプトに従った艶出しされた内部構造と、ブロンズ製の大きなメダリオン=象徴をレリーフした装飾を持つ作品と、それを鎮座させる為のオイル・フィニッシュドされた艶やかなウオールナット材の見事な引き出し付きのサイド・テーブルを持つ。

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