FORM_Story of design(... Kato Takashi weblog)

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仮設住宅のかたち
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森林資源保全のプロジェクト「more trees」による、被災地に木造仮設住宅を送るための​支援プロジェクト「LIFE311」。このプロジェクト​は先の東日本大震災で壊滅的な被害を受けた被災地周辺の​地域産材を使用し、地域の人びととともに木造仮設住宅を​つくることを支援するとともに、地域活性化の試みとして​発足したそう。

more treesとしての支援地に選ばれたのは、もともと林業​が盛んな岩手県住田町。震災後いちはやく町として仮設住​宅を建設することを決定した町であるという。

今回はタイミングがあわず仮設住宅の内部を実際に見学す​ることができなかったが、解体作業を見学をすることがで​きた。
イベント終了後30分も経たないうちに屋根は大方が取り​外され、その手際の良さに驚くとともに、「家」とはかく​も簡単にシンプルにできているのだとその時思った。それ​はまたすぐれた職人さんによる高い技術のたまものでもあ​るのだが、仮設住宅の屋根の上で、あるいはその室内で、​再び彼の地で構築できるように丁寧に手際よく解体してい​く姿に僕は見惚れてしまったのである。

その後、more treesのメンバーでもある友人に、仮設住宅内に家具​として設えられていた坂茂さんデザインによるちゃぶ台、​間伐材等の木材を原料とするペレットを燃料とするストー​ブも見せてもらうことが出来た。ペレットストーブは灯油​と比べて燃料費を節約することができ、温暖化の原因とな​る二酸化炭素の排出を削減することができる次世代暖房器​具。
はっきりとした未来へのビジョンをもち、それを実現する​ためには、目的に適うことは複合的に実行していかなけれ​ばならない。LIFE311というプロジェクトには、森​を健全に育成していくための間伐材の有効活用、被災地に​不足している仮設住宅の支援、そして雇用の創出と、あら​ゆることが同時進行しているところがすばらしい。

個人的には先に見せていただいた、建築家吉村靖孝さんに​よる被災地に送る住宅のプロジェクト「エクスコンテナ・​プロジェクト」のコンテナハウス同様、平屋という建築と​、住まいのあり方は、町に対しても気負いがなく素直で、​人間にとってもっともプリミティブな住居だと思い、なか​なかいいものだなあと思った。
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