FORM_Story of design(... Kato Takashi weblog)

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dipcolle
東海地区の卒業設計展「dipcolle 2010」。二日間にわたり開催されたこの学生展を最終日終了間際にみることができた。審査委員には五十嵐太郎氏、谷尻誠氏、長坂常氏、藤村龍至氏が東京と広島からそれぞれ招かれていた。
今回の舞台となった名古屋市立大学は、名駅から車で20分くらい走った市内の北側エリアにある学校。会場に着いた時にはすでに優秀賞の選考も講評も終了していた。
祭のあとのような賑わいと開放感の充満したような会場を駆け足に見て回りながら、気になった作品をいくつか撮影してきたのでここに掲載する。

一番上の作品が1位に選ばれた滋賀県立大学又吉重太さんのもの。ボール紙でできた簡素な模型の切れ目からぱらぱらと開く(ハズ)構造だ。手のこんだ精巧な模型作品の多いなか、一見しただけでは建築なのかおもちゃなのか分からない小さなもの。模型のそばには小冊子が置いてあった(右端の赤色のイラストが入ったもの)。審査では、五十嵐太郎さんと長坂常さんの推薦作品。
2枚目は2位の鈴木淳平くん(名工大)の作品。小さな都市のような、ひとつの街のような提案。
それぞれの建物が隣り合う建物と相互に関係性をもちながら繋がっているようにみえる。藤村龍至さんが強く推薦した作品であったと会場に居合わせたご本人からうかがうことができた。鈴木くんは昨年、名古屋flolist gallery Nで行ったトークにも来てくれたちょっとは知った仲。今後の活躍を期待したい。

各地でこのような建築学生諸氏による卒業展が開催されていると聞く。僕が知っているだけでもTwitter上では、彼ら同世代によるかなり突っ込んだ専門的な建築や都市に関する議論やおしゃべりが盛んだ。
個人的にも、さまざまな都市で建築やデザインに関するトークイベントを開催すると、どの街でも熱心に話に耳をかたむける彼らに出合うことが出来る。

学生諸氏の作品をこれだけまとめてみることは初めての経験だったのだが、どれもがかなりの出来映えで、彼らの存在が都市というか僕らの街の風景、建築の未来の一端を担っているのだなと、なんとなくだが感じることができるような展示内容であった。今後機会をつくって積極的にこのような場所に足を運んでみたいと思った。
僕は彼らの設計における啓示や実務の面での示唆を与えることは出来ないが、僕らの街や都市への向き合い方、その考え方における方向性や未来に向けた希望の示し方なら、ジャーナリストの立場から少しはアドバイスできるかもしれない。そんなことを名古屋からの帰りの電車のなかでふと、考えた。
いずれそれは他ならない、建築と僕らの未来を示す、そんな普遍的な問題につながっていくのだろう。






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