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古書店


千駄木の出版社「羽島書店」代表の羽島和芳さんの蔵書による青空古本市「羽島書店まつり」が今週末、11日から14日まで文京区団子坂にある駒込大観音・光源寺境内で開催される。
羽島書店とは、東京大学出版会で学術書や美術書の編集者であった羽島さんが定年を期に始めた出版社。昨年の春以来、東京大学出版会での経験を活かし、美術書、法律書、人文書などを発刊。なかでも山口晃「しろ日記」は古書ほうろうのTwitterでもたびたび取り上げられていた話題の書だ。

今回の青空古本市は、羽島さんの1万点あまりの古書の買い取りを千駄木にある古書店「古書ほうろう」が依頼されたのが始まりと聞く。
真冬にも関わらず「青空市」とはなぜか?ここらへんの突拍子のなさもいかにも下町の人間らしい、思い立ったが吉日的な発想で潔ぎよい。
古書ほうろうは、僕が毎週のように浅草から上野の山を越え、谷中の谷をつたって足繁く通っているひいきの古書店だ。本のセレクトは別段とんがったとか、個性的な、というような品揃えではないとは思うのだが、個人的に古書ほうろうのセレクトがしっくりくる。
時間がある時は店内奥の椅子に座ってじっくりと、時間があまりない時にもさっと訪れてはさらっと流し、何も買わずに帰るときもある。

今回の青空古本市はまず僕の盟友「旅ベーグル」ブログで知り、先日の東京新聞したまちコーナーで知ることになったわけだが、そのときの新聞記事のタイトルが「人の縁が生んだ青空本市」。そのタイトルだけで僕はグッと来てしまった。
本は見た目に反して決して軽くないし、それが1万冊にもなればなおさらのこと。ただ単に勢いだけで出来るモノではない。
光源寺は観音様を御祀りし、その昔近所に夏目漱石も住んだことから漱石の初期の名作「三四郎」の中にも描かれ、毎年初夏にはほおずき市や各種イベントが開催されるなど地域の人びとを中心に親しまれているお寺さん。

地元で出版社を営む羽島さんと古書ほうろうという、本がとり結ぶ人の縁。古本業はまさに本を通じて人と本,人と人とを取り結ぶ不思議な商売だと思った。今週末はぜひ自転車を駆って団子坂をのぼって古本市に出かけてみたい。



※写真の本棚は友人から譲り受けたものです。大切に使わせていただきます。
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