FORM_Story of design(... Kato Takashi weblog)

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現在ロッテルダムのTENTにてダッチ・デザイン・ポートというエキシビションが開催中だ。倉庫のような広大な空間をもつギャラリーに集められたのは、現在のオランダデザインを牽引するヘラ・ヨンゲリウスやリチャード・ハッテン、ヨルゲン・ベイ、そして若手ながらダッチ・デザインの勢いと良質さを世界に示して話題のヨーリス・ラールマンやデマーカスファン、中堅どころではウイキ・ソマーズやモーイでの活躍も目覚しいベルトヤン・ポットなど。
現在もしこのラインナップで日本で展覧会を開催したら必ずや世界的にも話題になることは間違いにない。がこれだけのメンバーと作品を組織することは日本ではまずありえないのかもしれない。

展示内容はヘラ・ヨンゲリウスがハンガリーの古いカップ・ボードにマッカム社から発表すみのB-セットのカーラーバージョンのバリエーション、そして同じくマッカムから発表したレッド・ポットのエクスクルーシヴ・バージョンの展示。ヘラの展示で目をひくのがハンガリーのカップボードの使い方だ。ヘラは古いカップボードにあえて扉を付けずに梱包用の透明のビニールシートを張り、四隅をガムテープで処理しただけ。しかしそれがなんともクラフト感あふれる仕上がりになっており、DIYの精神を超えてレディメイドのアート作品のような佇まいだ。
デマーカスファンは今月開催のデザイン・アート・ロンドンではヨーリス・ラールマンとともにカーペンターズ・ギャラリーより作品を発表することになっており、昨年日本に来日したとき以上にイメージに風格とも威厳とも呼べるものが備わってきている。世界のアートシーンでの活躍が今後期待出来そうだ。ウイキ・ソマーズも自身のスタジオから近年積極的に作品製作をしており、独自の作風に深みが増してきている。

また今回目を引いたのがロッテルダムで活動するアトリエ・ファン・リースハウト(Atelier van Lieshout)が手掛けたFRP素材のパーソナルなワークスペース「SKULL」だ。アトリエ・ファン・リースハウトはヨープ・ファン・リースハウトが中心となるデザイン集団。建築家レム・コールハースとの共同プロジェクトでも知られる。これまでもFRPをマテリアルに有機的で巨大な作品を作ってきたが、彼らが今回展示しているSKULL(2005)はFRPの素材感が部屋というモチーフを得てコンパクトだが実用性のあるものになっている。スカルはこれまでもAVLが手掛けてきたモチーフ。人間そしてセックスをテーマにするアトリエ・ファン・リーストらしい、母胎に回帰するかのような雰囲気も併せ持っている。まだまだ日本ではさほど理解されていなが、ますますその活動から目が離せないデザイナー/アーティストに違いない。
このような展示を見て思うのは、ダッチ・デザインの勢いの余力で行われているようなゆるい雰囲気の中であるにも関わらず、置かれてあるプロダクトからはキリッとした存在感が伝わってくること。まったく眩しいかぎりだ。

TENT
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