FORM_Story of design(... Kato Takashi weblog)

<< ...mitsugu sato...solo exhibition....waltz... | TOP | ...Studio Libertiny...Bee Vase...... >>
ディック・ファン・ホフのランプ
dick3

ディック・ファン・ホフのポーセリンのランプはどこか古風でいて新しい。
毎年一人のデザイナーと組み作品を発表してきたオランダの陶磁器メーカー、ロイヤル・ティヒラー・マッカム。
今年のミラノ・サローネで発表した新作シリーズは「WORK」というコンセプトをもったオランダの理論派デザイナー、ディック・ファン・ホフの新作でもある。

今までにもヘラ・ヨンゲリウス、マルセル・ワンダース、ヨルゲン・ベイらドローグ・デザインなどで活躍していた自国の精鋭的なデザイナーとコラボレートが話題になってきた。
ロイヤル・ティヒラー・マッカムは1660年頃に初代ティヒラーが設立、18世紀以降にタイルメーカーとして名声を得るようになる。
オランダは陶製のタイルが古くから知られ、日本でも骨董的に価値の高いものとして人気がある。ティヒラー社はフリースラントに粘土の山を持ち、代々のオーナーがその代に使う粘土を掘り起こす習慣を持つ。日本との関わりも深く、民藝の陶芸家濱田庄司の作風にも影響を受けている。

ディック・ファン・ホフは日本で作品発表や資料などが少なく、少なからず謎の作家であるが、オランダではアイントフォーフェンで教鞭を執るなどして、若手デザイナーたちから絶大な尊敬を集めているデザイナーである。

やっと手にする事ができたディック・ファン・ホフのデスクランプは、白いポーセリンとオーク材の支柱のコントラスト美しいものだ。
戦前のドイツ製のベークライトのデスクランプを思わせる古風な佇まいだが、支柱にオークを使用することによってまったく新しいデザインと呼べるものになっている。
WORK、と名づけられた今回のシリーズには私が手に入れた、テーブルランプLOW、の他にHighタイプ、それとデスク・クロック、フラワーベース、デスク周りのステーショナリーを収めるコンテナーなどがある。

それらは全てマッカムのポーセリンとオーク材で組み上げられていて、そのどれもがこの老舗陶磁器メーカーの高い技術力と、新鮮さを失わない斬新なアイデアとが融合していて実に理にかなったアイデアが垣間見られるのだ。

ポーセリンのランプというと、どうも古風な感じがするものだが、これはヘラ・ヨンゲリウスのポーセリン作品とも、現代的なデスク周りにも見合う全く新しいものだ。
日本ではシボネなどで取り扱いが決まっているようで、是非手にとって見ていただきたい逸品だ。
craft | permalink | comments(0) | -
comment