FORM_Story of design(... Kato Takashi weblog)

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...PP Blower.. Modern Glass Objects...
PP

プレパStudio Prepaは長野に工房を構える平勝久と平瑞穂の二人からなるガラス工房だ。プレパが作り出すボトルやグラス、ボウルやタンブラーはイタリアのガラスとも、北欧生まれのガラスとも異なる彼ら独自のものだ。
それは日常使用することを前提に作られているから繊細な美しさとともに力強さを備えていなければならない。涼しげな色合いのガラスは時に平面に、そして立体にと現実を映す鏡にもなるが、それはまた別の異なった次元を映し出す万華鏡のような多彩な光を生み出す。

プレパが手作りするガラスは、作品という枠を超えてより身近な私たちの美意識を鍛錬するためのオブジェのようにも見える。
作る行為をその素材に結びつけ、それがこの地上に生まれた過程にまで配慮を持つこと。それが平勝久の物作りにおける魅力であり、真髄でもある。彫刻を嗜んだという平はガラス作品における造形の確かさを捕まえるためにまずイメージをデッサンすることから始める。そんな精緻で細やかな感性がその作品に大胆な造形と、日常品としての魅力を付与する原動力になっている。

ガラスは自然にあるものを再構成して作られるが、生まれたままの姿で自然に還すことは容易ではない。そんな物の長い歴史にさえ気を配り、ガラスを自然環境にある人工物としてとらえる純粋さが作品に意味を与えその世界観をより奥深いものにしているのだろう。


2007年の夏にプレイマウンテンで発表される、PP BLOWER/PPブロワーはガラス工房であるPrepaと東京のファニチャーレーベルPlaymoutainが作り出す新しいガラスブランドだ。ブランド名にもなっているブロワーとはガラス吹き職人を指す言葉。PPブロワーが生み出す吹きガラスの技法にこだわったガラス作品のひとつひとつは、人間の手が作り出すという意味合いのマン・メイド・オブジェクト、そしていにしえのクラフトの概念を体現する確かな存在感を放っている。
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