FORM_Story of design(... Kato Takashi weblog)

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office pet

今年のアートバーゼルは、この期間に合わせてドイツのヴィトラが発表したアート作品が凄い。グルチッチにロン・アラッド、ヨルゲン・ベイ、深澤直人、そしてヘラ・ヨンゲリウスなど、アートという観点から見たファーニチャーが発表された。

ヴィトラというオフィスファニチャーに特化したメーカーがディストリヴュートするアート作品とは如何なるものなのだろうか?
私が心ひかれたのヘラ・ヨンゲリウスが手掛けるオフィスに住まうペット、その名もオフィス・ペットだ。いやおうにも無味乾燥、無機質なオフィス空間にあって今必要なのはヒーリング効果のある音楽や、リラクゼーションのためのファニチャーではなく、ヘラ・ヨンゲリウスが手掛ける無意味で無機能、こんな無用な長物なのかもしれないと思わせてくれる面白さがある。
ヘラ・ヨンゲリウスはテーブルウェアやアート性の高い一点制作のオブジェなども手掛けてきた経緯から、こんなとっぴな発想が生まれたのだろう。

オフィスペットはオフィスファニチャーに見られるスチール製の脚を革でくるみ、その上の腰掛けるためのシートをではなく、同様の革で型作られた奇妙なオブジェを載せているだけの不思議なものだ。だがこれにはヘラ一流のユーモアとあっけらかんとした天才的な発想があるに違いがないのだ。
トンボや子供の頃にアニメでみたような不思議ないきもののようなかたち。それらはちょっとした収納システムとしての機能を与えられているようなのだが、けしてそれらはその用途には邁進しないだけのオブジェということにだけ完結したある種の傲慢さをもっている。
機能は決してそれだけでは人びとを豊かにしない。むしろ創造性を蝕む要素をはらんでいる。
だからヘラ・ヨンゲリウスは今の時代に必要な、本当の意味での癒しを個人的な思いつきだけで乗り越えようとする、勢いにみちたクリエーターなのだ。

photo:dezeen design magazine
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