FORM_Story of design(... Kato Takashi weblog)

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アムステルダムにあるリートフェルトアカデミーでヴィカ・ミトリチェンカはオランダの歴史的な画家フェルメールに魅了されたという。
アムステルダムにある国立美術館(ライクス・ミュージアム)にはフェルメールやレンブラントの名作の数々が収蔵されている。リートフェルトアカデミーで学んだのちライクス・アカデミーに入学。ライクス・アカデミーは1万人に1人に入学が許される非常に狭き門を誇る名門アカデミーである。
ライクス・アカデミーに在学中、アムステルダムにあるこの国きってのデザインショップのひとつ、フローズンファウンテンにその芸術的才能を認められ、その依頼により陶器製のティーセットを学業のかたわら製作し発表する。
その作品がステデリック・ミュージアムの収蔵品として買い上げられ、その作品の価格が高騰する過程はまさにシンデレラストーリーのようでもある。

さきの2006年2月に開催されたステデリック・ミュージアムでの「オブジェクツ・オブ・クラフト・アンド・デザイン」展では、ヘラ・ヨンゲリウスやスタジオ・ジョブ、クラウディ・ヨングストラら14名のデザイナーとアーティストが参加。スタジオ・ジョブが作るチャームネックレスなど共に、ヴィカのVictoria in the series Grandmother’s Treasuresが紹介された。クラフトとデザインを関係づけたこの展覧会ではまさに現代のオランダのデザインを象徴するようなコンセプトの多様さが見られたようである。

クラフトはいつの時代も生活に結びついている。それは人の手が作り出す生活の道具のことでもある。デザインはそれが施されるとき物にある特有の価値を付与する。それは人間の性格のようなそのかたちに固有の個性のようなもののことだ。
ヴィカが日本のデザイン・ショップ、シボネのために作った今回の陶器のシリーズは、その物に固有の個性をそれぞれに個体差を持たせて表現している。
だからそれはそれを使う使い手にその芸術性とともにその創造性をもゆだねる。それはいつの時代にも続く物と人との関わりを有機的に生きたものにするためのクラフトの概念の拡張を意味する野心的な試みを示唆しているのだ。

http://www.cibone.com/
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