FORM_Story of design(... Kato Takashi weblog)

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アダム・シルヴァーマンと日本 .1.
益子のい

自らのライフスタイルをその生業(なりわい)に投影すること。アダム・シルヴァーマンを語るときに、彼があのアメリカ西海岸のストリート寄りのファッションブランド、XLARGEの創設者の1人であることを引き合いにだすまでもない。2007年春の今、彼はそのストイックでタフな作風の陶芸家として世界的に知られた存在だ。
ファッション業界のビッグビジネスの中で彼が学んだことは、あらゆる人と物との複合的な関連の中で自分というものを鮮やかに保つための手段と、その反動としての全ての工程を1人で取り仕切る、極めてシンプルなライフスタイルという今のその生き方なのかもしれない。
アダム・シルヴァーマンは1963年ニューヨーク生まれの陶芸家だ。大学では建築を学び、店舗設計なども手がけたことがあるという。

土に触れ、土をこね、土から与えられるものを懸命に模索するその過程は、その土が採られた土地そのものを知る過程にほかならない。
だからアダムが2005年に初めて日本の益子を訪れ、敬愛する陶芸家の1人である濱田庄司の轆轤や彼が使った窯、庄司が世界中から集めた工芸品を間近にみ、実際にその益子の土に触れたことはアダムに資料や書籍から得られ以上の感銘を与えたことは想像にがたくはない。
日本で得た刺激を受け自身の作品に反映させるアダム。伝統は時に自由な創作のための足かせとなることがあるが、こと陶芸の道においてそれはその土地を知るための有用な手がかりになる。

先日益子で出会ったアダムは自身の陶器作品の底面、高台内に益子の益が刻まれた作品を見せてくれた。そこには消費という言葉ではかたづけることのできない、情緒的な人間らしいヒューマニズムの精神が溢れている。
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