FORM_Story of design(... Kato Takashi weblog)

Hiroshima 2020 Design Charrette Nagoya Symposium 2010
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Hiroshima 2020 Design Charretteの名古屋エキシビションがflorist_gallery Nで開催中です。今回は広島と東京のエキシビションで使用した、15組の建築家たちによる2020年のヒロシマオリンピックの提案パネルと、写真家清水謙氏によるドキュメンタリーフォトと、ショートムービーを展示。会期中12月4日には、広島、名古屋、浜松の3都市で、建築、デザイン、アートの視点から街づくりにチャレンジしている3組織を招き、シンポジウムを開催します。

参加者は、静岡県西部に位置する街、2007年に政令指定都市となった浜松市から、浜松出身の若手建築関係者らによって組織される「浜松建築会議」から、大東翼氏、高塚陽介氏、辻琢磨氏の三氏。名古屋からは市内中心部を流れる大正時代に起工された中川運河を舞台に開催されるアートイベント「中川運河キャナルアート」から実行委員長・服部充代氏。広島からは2009年、広島市によるヒロシマオリンピック2020招致検討表明をうけて、若手建築家を中心に有志によって組織された「Hiroshima 2020 Design Charrett」から、発起人で広島市出身の2人の建築家、小川文象、佐々木高之が、それぞれの街での取り組みをスライドを交えプレゼンテーションします。

コメンテーターには、先ごろ今回のHODCエキシビション会場となる名古屋市本山にあるギャラリー、florist_gallery Nで開催された愛知県出身の若手建築家を中心とした「小さないえから大きな都市へ」展参加建築家から、吉村昭範氏、栗原健太郎氏。加えて、ギャラリーNオーナー二宮拓也氏も、自身の名古屋での建築とアートを巡るあらたな取り組み、「壁画プロジェクト(仮称)」についてプレゼンテーションします
モデレートするのは、HODCディレクターの門脇耕三と加藤孝司。

それぞれの都市で自分たちの街の未来について、建築、アート、デザインを手がかりに、独自の視点から考える三者が、都市を巡る議論を繰り広げる3時間。それぞれの街の現状をたたき台に描き出すそれぞれの街の未来。そして自分たちの街を現実感をもって考え語ることから見えてくる、その総和としての日本という国の将来像とは?
自分たちが暮らす街は、生活のため、豊かな未来のために、どのようにあるべきか。そこでのデザインやアート、建築を生業とするわれわれの振るまいとは。そして建築家やデザイナーにとって、それは誰のためのデザインか、あるいはその街は誰のための都市か。
そんなことをほんのひととき、同じ街で、同じ時間を共有するすべての人と一緒に考えてみたいと思っています。       

 加藤孝司


Hiroshima 2020 Design Charrette名古屋エキシビション
florist_gallery N
日時:開催中〜2010年12月5日(日曜日)まで
12:00〜20:00

シンポジウム
HODC名古屋シンポジウム
テーマ「地方都市から発信する日本の未来」
日時:2010年12月4日(土曜日)
14:00〜17:00
(アフターは懇親会を予定しています)


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誰がための都市か
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Photo(C) SHIMIZU KEN

Hiroshima 2020 Design Charrette 東京シンポジウム、「建築家は如何に都市をデザインするか?」無事開催することができました。ご来場いただいた皆様、そしてTwitterなどでコメントをいただいた皆様、本当にどうもありがとうございました。

シンポジウムでは、むずかしい問題に向き合いながら、都市のさまざまな可能性がそこで暮らす一人の人間の視点から多角的に議論されました。

現状の都市における、「都市」への「建築家」の介入の不可能性、現代日本における都市開発、メガ開発の不可能性(東京、地方にかかわらず)。
それらを踏まえながら、いかに現代都市に建築家がその職能をもって介入していくのか。
今の僕はそこで交わされた議論の、まだその余韻にひたりつつも、あまに壮大な議論のテーマに、当日の議論を振り返り咀嚼しながら、今もそれらの問題について考えている最中です。

建築家の「都市から撤退」からはじまって、現代都市におけるアトリエ建築家のふるまい、HODCにおけるオリンピックと、そこで提案された都市像、そして日本においてメガ開発が可能か、など。
建築家抜きで語ることのできない、建築家による21世紀の「都市論」は、今議論され始めたばかりのような気がしています。

答えはやすやすとみつかるものではない。だが、答えの前に問題設定をすることを僕らはこれまでおこたってきたのではないか?この日の議論では、僕にはまだそれをうまく言葉にすることが出来ないのだが、いま僕らの目の前にある問題に意識的になることができたのではないだろうか。
HODCはオリンピックをテーマにしている以上、都市のさまざまな可能性に真正面から向き合っている。僕はHODCの活動が、そこで暮らす誰もが自分たちのこととして「都市」を語るためのモチベーションになればいいと考えています。
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HODC TOKYO シンポジウム開催します
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photo(C)SHIMIZU KEN

Hiroshima 2020 Design Charrette TOKYO EXHIBITIONに続きまして、HODCシンポジウムを開催致します。
2010年6月6日に広島市で開催した「Hiroshima 2020 Design Charrette」の参加建築家が集まってのシンポジウムです。

都市と郊外、ユビキタス化した情報都市、ハイパービレッジなど、地方都市と東京を並列化することから浮き彫りになる都市のさまざまな姿と課題が、「広島」という地方中核都市から、「都市」に拡張され、それがあたかもフーガのように大きな広がりをもって語られることになると思います。

ここで議論されるテーマは、単に広島という一地方都市の問題ではなく、東京、あるいは日本中の全ての都市の現状に根拠をもち、相互に共有可能な問題を孕んでいます。

広島という一地方都市からすべての都市へ、「都市」から「超都市」へ、そしてわれわれ人間へ。そこで建築家が示す、都市の新しいモデルとは?それらが2020年の広島を通じてぼんやりと、だがそれが一人一人の建築家の思考を経て、やがて明確に力強く、その輪郭は示されることになるであろう今回の議論に、ぜひご参加下さい。


[テーマ]
「建築家は如何に都市をデザインするか?」

[構成]
・HODC趣旨説明
・各提案者プレゼンテーション
・ディスカッション

[モデレータ]
・加藤孝司 (ライター/FORM_Story of design)
・門脇耕三 (首都大学東京助教)

[出演者]
・荒木源希 佐々木高之 佐々木珠穂 (A+Sa アラキ+ササキアーキテクツ)
・伊藤暁 (伊藤暁建築設計事務所)
・白井宏昌 (H2Rアーキテクツ)
・中村竜治 (中村竜治建築設計事務所)
・成瀬友梨 猪熊純 (成瀬猪熊建築設計事務所)
・畑友洋 (畑友洋建築設計事務所)
・藤村龍至 (藤村龍至建築設計事務所)
・小川文象 (FUTURE STUDIO)
・黒川泰孝 馬場兼伸 古澤大輔  (メジロスタジオ)
・雨宮知彦 (UNITY DESIGN)
(敬称略)

※調整中ですので、変更の可能性があります

[ゲストコメンテーター]
・町村敬志 (一橋大学教授)
・柄沢祐輔 (柄沢祐輔建築設計事務所)
(敬称略)

日時:2010年8月29日(日) 15:30〜18:00(OPEN 15:00〜)
場所:銀座スペース アルコイリス
(東京都中央区銀座4-13-11 銀座M&Sビル)
参加費:無料
定員:60名(予約制)

シンポジウム後に、同会場にて1時間程度の懇親会も予定しております。
参加費:1000円

予約受付:arakisasaki@mbe.nifty.comまで
件名を「シンポジウム参加申し込み」とし、以下のフォーマットに必要事項をご記入の上、上記メールアドレスまでお申し込みください。
 氏名:
 所属:
 メールアドレス(なるべくPCアドレスをご記入ください):
 懇親会の参加の可否:
 HODCのご希望・ご意見(ご自由にお書きください):


当日は、HODCをまとめたフリーペーパーも配布致します。

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Hiroshima 2020 Design Charrette 東京エキシビション開催!
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お待たせしました!
Hiroshima 2020 Design Charrette(HODC)の東京エキシビションが、14日から22日の予定で田町にある建築会館のギャラリーにて開催されます。

エキシビションは2010年6月6日に広島市で行われたデザインシャレットで、建築家の皆さんと学生諸兄の4~5名の編成による15組のチームによって提案された2020年ヒロシマオリンピックの姿と、写真家清水謙氏によって記録されたシャレット当日の模様、そして会場の熱気を伝える臨場感溢れるドキュメンタリー映像で構成される予定です。

エキシビション会場ではHODCの活動を記録したフリーペーパーも限定で配布予定です。合わせてシャレットでご提案いただいた建築家の方々をお招きしての、シンポジウムの開催も予定しています。詳細は決まり次第お知らせいたします。

HODCでは、広島という地方中核都市でのオリンピックの可能性を考えることにより、いまは希薄になってしまったようにみえる人間と都市と建築の関係、そしてそれらの来たるべき未来の可能性を模索します。
暑い最中ですが、ぜひ会場に足をお運びいただき、シャレット当日の熱気を感じていただければ幸いです。皆様のご来場を心よりお待ちし申し上げております。



「Hiroshima 2020 Design Charette TOKYO EXHIBITION」
会期:2010年8月14日(土)〜2010年8月22日(日・予定)
入場無料

※ 開館時間等詳細につきましては近々お知らせいたします。

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第1回HODC開催の御礼を中心に個人的な気づきなどのmemo.2
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シンポジウムのセッションで述べたことだが、今回のシャレットの特徴をいくつかあげると、コンペのように各提案のなかから1位を選ぶものではない(作品の優劣を競うものでない)ということがひとつ。そしてもうひとつが、建築家をリーダーとして建築系学生数名がグループを組み、連名でひとつの作品を時間内につくりあげるということ。これに加えて専門家がひとつの場所に集まり、同じ目的にむかって公開(場合によっては非公開)で短期間でなにかしらの成果を上げるという、シャレット形式の醍醐味があるように思う。

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オリンピックを都市改造の契機とする案は、先の藤村さんチーム以外にアラキ+ササキアーキテクツが提案した。オリンピックを契機に、障害者と健常者が区別されることなく社会生活をともにすごすことが出来る都市、ノーマライズドシティヒロシマを提案。それが国家ではなく民間資本が中心となって実現した世界を、ピクトグラムや現在の広島の都市の姿に重ねあわせて描いてみせた。それを広島でのオリンピックとパラリンピックを同時開催を視野に入れつつ、すべての人が暮らしやすい世界一の社会福祉都市、優しい街づくりを実現するオリンピック後の広島の姿をイメージした。
開発都市/観戦都市として広島の既存の建物や地域を例に、「非日常的、日常的、超日常的」なオリンピックの風景を描いたのメジロスタジオチーム。広島でも例外なく郊外化した郊外のロードサイドの味気ない風景や、既存の建物の床を抜くなど、オリンピックを観ることに特化した提案は、オリンピックをきっかけに新しくつくることなく、いまあるものから新しいものを生み出す手法そのものが新しい価値の創出に繋がっていることを示していたように思う。

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オリンピックの研究家としても知られるHODC実行委員メンバーで建築家の白井宏昌さんが率いるH2Rアーキテクツは、シャドウオリンピックをマニフェストに掲げ、陽(サン)と陰(シャドウ)のオリンピックを提案。8万人と言われる現状のメインスタジアムのオリンピックスタンダードに対し、テンポラリーで席数をただ確保するのではなく、世界中でTVモニターを通じバーチャルにオリンピックを体験することの出来る現在のオリンピックを踏まえ、オリンピックを観る、体験するということの発想転換の必要性を問題提議した。
具体的には競技施設でのオリンピック体験を陽、バーチャルを陰、その陰の部分を積極的にデザインする方法もあるのではないかと提言。陰の部分としてバーチャルオリンピックを、市街地のなかの街路や広場や、ビルの壁面、鳥居、駅のプラットフォームなどに競技中の映像を投影。バーチャルの見え方にも工夫をこらした。リアルとバーチャルという囲いを取払い、日常生活、街中にオリンピックの賑わいを導入する考えだ。
政治や経済という側面以外にあまりリアリティを感じられなくなった現代オリンピックに、開催地での体感をともなった実感を想像させる。テレビモニターさえあれば、どの国、どの街にいてもオリンピックを「体感」できる現代社会を超現実的に、だがリアリティを込めて描いてみせたところはさすがだ。
メジロスタジオチームもオリンピックをみることに特化した2020年ヒロシマオリンピック像のビジョンを示した。既存の建物をリニューアルしつつオリンピック開催都市を観戦都市としても充実させることで、オリンピック後の都市の一体感も感じさせる提案だった。

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6 June 2010 snaps
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Hiroshima 2020 Design Charrette
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photo:SHIMIZU KEN

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Hiroshima 2020 Design Charrette 提案者とロゴマーク発表

Hiroshima 2020 Design Charretteが6月6日に広島で開催されます。
現時点で下記15組の皆さんにご提案いただくことが決定致しました。
あわせてHiroshima 2020 Design Charrette(以下、HODC)の正式ロゴマークを発表します。デザインを手がけたのはHODCの実行委員で、ヴィジュアルデザイナーとグラフィックデザイナーによるデザインユニット「mi e ruです。
僕も実行委員として、首都大学東京の門脇耕三さんとともにディレクターを務めています。
皆さんのご支援を宜しくお願い致します。


[アラキ+ササキアーキテクツ]

荒木 源希  Araki,Motoki

佐々木 高之  Sasaki,Takayuki

佐々木 珠穂  Sasaki,Tamaho

蟻塚 学  Aritsuka,Manabu

[H2R 
アーキテクツ]

白井 宏昌  Shirai,Hiromasa
平原 英樹  Hirahara,Hideki
張容豪  Chang,Ronghao 

谷尻 誠  Tanijiri,Makoto

長坂 常  Nagasaka,Jo

西尾 通哲  Nishio,Michiaki

中村 竜治  Nakamura,Ryuji

永山 祐子  Nagayama,Yuko

猪熊 純  Inokuma,Jun
成瀬 友梨  Naruse,Yuri

畑 友洋  Hata,Tomohiro

藤村 龍至  Fujimura,Ryuji

小川 文象  Ogawa,Bunzo

松岡 聡  Matsuoka,Satoshi 

田村 裕希  Tamura,Yuki

古澤 大輔  Furusawa,Daisuke
馬場 兼伸  Baba,Kanenobu
黒川 泰孝  Kurokawa,Yasutaka

雨宮 知彦  Tomohiko,Amemiya
犬塚 博紀  Hiroki,Inutsuka

(
事務所名五十音順・敬称略)
※ 都合により、予定が変更される場合があります。
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