FORM_Story of design(... Kato Takashi weblog)

WHAT IS LLOVE?
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2009年に長坂常、スキーマ建築計画が入居するシェアスペースHAPPAで行なわれた「HAPPA HOTEL」が一晩限り復活した。今夜のゲストはLLOYD HOTELの仕掛人、スザンヌ・オクセナー。
彼女と長坂は、2010年秋に行なわれた泊まれるエキシビション「LLOVE」でオランダ・日本、両国側のディレクターとして、一ヶ月間だけ代官山に出現したホテルをともに切り盛りした。
今夜のHAPPAには、そのLLOVE縁の人びとが集まり、スザンヌと一夜を過ごす宴が催された。

特筆すべきは、スザンヌをゲストにした一夜限りのHAPPA HOTELのために用意されたベッド。長坂の近作である「ColoRing」によるキングサイズのベッドだ。ぼくは彼女が就寝する前にHAPPAを後にしたのだが、いま、HAPPAの前を訪れれば、このColoRingのベッドで眠るスザンヌや、仲間たちが持ち寄ったテントや寝袋の中でねむる寝姿を目撃することができるかもしれない。

秋のデザインウィークに一夜限りの現象のようにウィンドウの中に出現したHAPPA HOTEL。これもデザインのあり方を社会に伝えていく、ひとつの方法なのかもしれない。
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かたちの意味に問いを投げかける、純粋デザイン
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デザイン界のジンくんといえば倉本仁さん。そんな彼の個展が代官山で開催中。
苦労せず得るもの無し、といういささか刺激的なタイトルだが、展示自体は極めてストレートに、仁くんのデザインにおける実験精神を堪能することができる作品が並ぶ。

デザインの展示というと、機能をもったり何かの役に立つ、というような先入観を持つが、"クロナシ"には、それら機能を生み出すデザイン、あるいはプロダクトの原形のようなものが展示されている。それぞれの作品は、トルソや副え木、プロペラや花器など、想起させるものはいくつかある。

構造の確かさや強度など、製品に求められる精度に妥協することのない、かたちの意味に問いを投げかける、純粋デザインといえるようなものがここにある。
そしてそのどれもが仁くんの作品らしく、完璧なクオリティを担保している。

そんな彼のスタジオを解放してのエキシビションも明日から3日間、開催されるという。こちらでは、現在進行中のプロジェクトのプロトタイプを展示してしまうという。そんな出し惜しみのない仁くんのデザイナーとしてのスタンスが好きだ。


JIN KURAMOTO STUDIO exhibition
『苦労せず得るものは無し』
開催中〜2013年11月4日(月祝)、10:00〜20:00(最終日は〜17:00)
代官山ヒルサイドテラスC棟ギャラリー
東京都渋谷区猿楽町29-10

 
how studio
11月2日〜11月4日
スキーマ建築計画、DRILL DESIGN、JIN KURAMOTO STUDIO、YOTA KAKUDA DESIGN/各スタジオ
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限りなくクラフトに見えるインダストリアルデザイン
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清水久和「フルーツとリーゼント」​が青山のclub EAST SHOWROOMで開催中だ。エキシビションでは、これまでの清水久和SABO STUDIOでの作品と、清水作品ではおなじみの鏡とリーゼントの新作が発表された。

清水のアイコンとなっているリーゼントの新作は、今回、床にごろんと寝そべった形のベンチのようなオブジェ。艶かしい曲面をもつトロけるような清水のデザインが一層際立つ造形だ。

今回、清水が昔撮影した写真を貼りこんだという鏡がかたち違いで5点、展示会場の壁面を彩っている。フルーツや、魚肉ソーセージ、皿に盛られたパフェなど、清水にはおなじみのモチーフがどこか懐かしさを感じさせるこれらの鏡は、作品のモチーフの可愛らしさ、愛らしさも特筆すべきものだが、鏡本体の木の質感や、造形も際立つて美しい。
金属の留め金でギュッと圧縮された、魚肉ソーセージの首の部分の肉感的なはりのある膨らみの曲面は、かつて清水がデザインしたオブジェ「フルーツ」シリーズやIXYデジタルにも共通するディテールだ。
一本の無垢のいちようの木を素材にしたフレームは、鼻を近づけるとどこか銀杏の香りがする。どこか銀杏のかたちを思わせる、歪んだ楕円の鏡の造形もユニークだ。

驚くことにこれをつくるにあたり、清水は一切図面をひいていない。設計にはいわゆる3Dのモデリングをするだけだという。しかもそれをあたかも粘土をこねるように、手でラフスケッチを描くようにやる。それが清水久和のデザイン手法がコンティニュアス・デザイン=連続性のあるデザインと名付けられているゆえんである。またコンティニュアス・デザインでは、機能と造形が密接な関係性をもったデザインをたった1人で行うことのできるメリットがある。
3Dのプログラム上でおこなわれるデザインには、微妙な誤差、個体差など、曖昧さは一切無縁だ。この鏡を構成するなめらかな曲面には概念的に一切の継ぎ目がない。そして量産も可能である。

そのデジタルなプロセスは、すべての制作工程をコンピュータデータを入力したNC旋盤で行う製造工程も同様だ。しかしそこには誰もが扱うことができるコンピュータソフトを使いながら、簡単には真似することのできない高度な技術という裏付けがあることも忘れてはならない。
では、作品には手作業でつくられたものに備わる、いわゆる味も感じるが、という問いに清水は、3Dモデリングで完璧につくられたものには、完璧につくられたものにしかできない味が生まれるのだという。

見た目は限りなくクラフトに近いが、その手法はインダストリアルデザインの最前線をいっている。それが清水久和のデザインなのだ。


清水久和「フルーツとリーゼント」
開催中〜11月4日(月・振休)
club EAST SHOWROOM
港区南青山5-12-27
http://sandodesign.com/
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Design week トークあれこれ
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今年の秋のデザインウィークも後半戦に突入しました。
今年の特徴として、デザインに関するトークイベント企画の充実があげられると思います。連日連夜聞きたいトークイベントが目白押しで、展示とあわせてどのようなスケジュールで会場をまわろうか頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか?

いくつかぼくもトーク企画に参加させていただいています。


ひとつめは、東京ミッドタウンで開催中の「2013年度 グッドデザイン賞受賞展 GOOD DESIGN EXHIBITION 2013」の会場で、明日10月31日(木)17時より行なわれる「カメラデザインの未来 ー コミュニケーションとカメラの未来ー」です。
ニコン、キヤノン、ソニー、リコー、富士フィルム各社のまさに世界のカメラデザインの最前線で活躍されているみなさんとの、カメラデザインとその未来のビジョン、そしてカメラや写真がつなぐコミュニケーションの可能性、その楽しさをざっくばらんに語りあう場になります。
http://www.g-mark.org/gde/2013/stage-program/

翌11月1日(金)19時30分からは、代官山蔦屋書店で開催中の代官山デザインデパートメントの一環として行なわれているオリンピックをテーマにした「Olympic Design Archives」のトークイベント「オリンピック:広島2020から東京2020へ」です。
ゲストには東京大学助教・建築家の成瀬友梨氏、明治大学兼任講師・建築家でオリンピック都市の研究などでも知られる白井宏昌氏、明治大学専任講師・建築学・建築家の門脇耕三氏をお迎えします。オリンピック都市の歴史を学びつつ、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催というトピックスをテーマに東京の2020を都市という視点から語り合います。当日はH2R アーキテクツ、元OMA、オリンピック都市の研究家として知られる白井宏昌さんによるレクチャーもあります。

みなさんは、広島市が2020年夏季オリンピック・パラリンピックの招致検討をしていたことをご存知でしょうか?平和記念都市であり、長崎とともに人類史上唯一の被爆地である広島で行なわれるオリンピックとはどのようなものになったのか?実は、成瀬さん、白井さん、門脇さんは、2010年に広島市で行なった「Hiroshima 2020 Design Charrette」( http://hodc.jugem.jp/ )で、ともに2020年の都市や暮らしを考えた仲間でもあります。今回のトークイベントは、あのとき広島で考えたことを踏まえながら、東京2020を考える場になります。
場所は代官山T-SITE内、ガーデンギャラリー、お時間は19時30分から21時の予定になります。
https://www.facebook.com/DAIKANYAMADESIGNDEPARTMENT

ご多忙中とは思いますが、ぜひみなさま明日夕は「2013年度 グッドデザイン賞受賞展 GOOD DESIGN EXHIBITION 2013」東京ミッドタウン・ホール内Bホール会場、明後日は代官山蔦屋ガーデンギャラリーにお集りいただけましたら幸いです。
(写真はHODCメンバーであったmi e ruさんがつくった「Hiroshima 2020 Design Charrette」のポスターです)
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灯りと本と秋の夜長と
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灯りにまつわる美しいものたちをみた。
現在、神田神保町の51% Tokyoで開催中の「暮らしと灯り」展には、暮らしのなかで見落としがちになる、灯りと人の暮らしの関係性を静かに見つめるためのオブジェクトたちが、端正な美しい空間に展示されている。

板状の有機EL照明によって綿毛自体が光を発しているようにみえる、タンポポの綿毛を透明なアクリルの中に封じ込めた井上隆夫
さんによるオブジェ。これは倉俣史朗のアクリル作品も手がけたことでも知られるアトリエによる、時を封じ込めた彫刻のような作品。有機EL照明は、この奇跡的なオブジェを楽しむために考えらたもの。

鉄作家である田中潤さんの灯りをともすための器には、菜種油にひたされたキャンドルのしんから、ほのかだが、力強い灯りがともっている。

工芸やデザインに関する古書は、神保町に店を構える古書店ボヘミアンズギルドによるものだ。現代美術家 大竹伸朗の作品も出品している。どれもすべて一点ものに近いが、ほぼすべての展示品が購入することができるのも嬉しい。

ぜひ、夕方から夜にかけて、あたりの街が闇に沈みかけた頃あいに訪れて、灯りとオブジェクトたちがつくりだす、贅沢な時間を楽しんでみてはいかがだろうか。


「暮らしと灯り」
開催中〜11月10日(日)12時〜20時 木曜休
51% Tokyo
東京都千代田区神田神保町1-37 1F
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R&E Bouroullec
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現代デザイン界のスーパースターの一人であるフランスの兄弟デザインデュオ、ロナン&エルワン・ブルレックのエキシビション「Night&Day, Atelier Bouroullec」が、北青山にあるMAGIS東京ショールームで開催中だ(2013年11月8日まで)。

彼らのパリのスタジオの雰囲気をイメージしたというインスタレーションは、店内のほぼ中央にかけられた仕切りのカーテンの両サイドとで、スタジオの昼と夜のシーンが再現されている。

展示は、マジスで手がけた彼らのプロダクトを中心に構成され、彼らの作品でもあるテーブルやキャビネットの上は、いまさっきまで彼らがそこで仕事をしていたかのような痕跡が残る。デスク上のステーショナリー類にもついつい注目し、見入ってしまう。
写真上から、兄弟のパリの実際のスタジオ風景写真展示、店内壁に掲出された印象的な二人へのQ&A、個人的に欲しいと思ったローテーブル「Striped Tavolino」(2005)、展示作品の中のデスク風景。

夜のシーンにおけるテレビモニターには兄弟へのインタヴューシーンが映し出される。店内の壁などには、コピー用紙に無造作にプリントされた彼らへのQ&Aがさりげなく貼られている。展示された彼らの作品だけでなく、彼らのデザインのインスピレーションやデザインプロセスにアクセスすることもできる。

現代美術のインスタレーションのような、緻密さとラフさが同居した本展は、早くも今秋のデザイン祭りのハイライトとの声もちらほら。


Ronan & Erwan Bouroullec Exhibition
「Night&Day, Atelier Bouroullec」
MAGIS東京ショールーム
2013年11月8日
http://www.magisjapan.com/news/detail/103

本展のディレクションは土田貴宏氏、 会場構成は川合将人氏、アートディレクションは石黒篤史氏(OUWN)がつとめている。
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Any Tokyo
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今年から始まったデザインのエキシビション、「Any Tokyo 2013」。
今夜はそのオープニングパーティーだった。
大勢の人でにぎわう会場で、写真を撮ることも困難だったのだけれども、ミクロな視点でわずかながら気になる作品の写真を撮ることができた。
上からEmmanuelle Moureaux x Coca Cola Heritage Glassの無数のアクリルボールをコーラーの泡に見たてたsparkiling bubbles、Outofstock supported by CLEAR EDITION & GALLERYがドイツ・バイエルンの工場の吹きガラスの技術でつくったthe weight of blue(青の重さ)、h220430の日常のなかに潜む問題意識を普通ではありえない椅子の脚のかたちで表現した椅子Unusual chair。
他にも柴田文江 x 酒井産業のLAYERED WOOD、時間がなく見逃しているけれど、すべての作品がよかった。
デザインのわくわくがあるエキシビション。会期中にもういちど訪れてゆっくりみてみたい。


Any Tokyo 2013: Design & Idea 'New Vector'
開催中〜2013年11月4日(月・祝)
青山シーアイプラザ2階 東京都港区北青山2-3-1
http://anytokyo.com/2013/

 
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アワードこれもあれも
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デザインにおける華やかなシーンが繰り広げられるのもこの時期ならでは。いろいろあると思うが、あまたあるものをふるいにかけたり、ある特定の視点からデザインに付加価値をつけるという意味では、こういうこともとても大切なことだと思う。こういうシーンがもっと増えればいいとも思う。
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ISETAN DESIGN WEEK
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本日より伊勢丹新宿店本館=1階ザ・ステージで始った「ふしとカケラ」。

そのステージを彩るマルニ木工の愛らしい家具たち。
集まった皆の、ステージ上の家具たちを一人一人個性のことなる子どもたちをみるようなまなざしが印象に残った展示会でした。

伊勢丹新宿店のウィンドウで上映される、映像ディレクターの鈴木童也くんと、写真家/映像作家のザックことYusaku Aokiくんチームによるムービーも、あたたかく街をつつんで。

<ふしとカケラ>
MARUNI COLLECTION HIROSHIMA with minä perhonen 
開催中〜2013年10月29日(火)
伊勢丹新宿店本館1階=ザ・ステージ

『木の名作椅子「HIROSHIMA」が生まれる現場を訪ねる。 マルニ木工・本社工場レポート』
http://ism.excite.co.jp/designersweek2013/rid_E1381472375074/
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青木弘司建築設計事務所による門脇研究室のインテリア
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青木弘司建築設計事務所による門脇研究室のインテリア。
曲面をもった自立する壁と、それを裏面で支えるように立てかけられた見せかけの支柱。整然としたギャラリーのようなホワイトアウトした空間と、雑誌や資料が積み上げられたウェアハウスとの対比。

この研究室の主である建築家で建築学者の門脇耕三氏と、建築家の白井宏昌氏(H2Rアーキテクツ)という、ぼくも参加していた2010年のHiroshima 2020 Design Charretteの同窓メンバーをゲストに、代官山蔦屋書店を舞台に行なわれるデザインイベント「Daikanyama Design Department 2013」のプログラムのひとつ、Olympic Design Archivesのトークイベントにて、オリンピックを巡る対話を行ないます(11月1日19:00〜予定)。ご期待ください。
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